在留手数料引上げとJESTA 2026|永住・更新・変更・企業側チェック
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永住・更新・変更・企業側チェック
2026年、在留手数料の法定上限額引上げと、電子渡航認証制度「JESTA」に関する制度改正が注目されています。 外国人本人・雇用企業は、「法定上限額」と「実際に納付する手数料」は別であること、JESTAは主に査証免除の短期滞在者向け制度であることを分けて理解する必要があります。
この記事のポイント: 報道で見られる「最大30倍」という表現は、主に永住許可手数料の法定上限額に関する話です。 すべての在留手数料が、現時点で直ちに10万円又は30万円になったという意味ではありません。 実際の金額、施行日、減免の有無は、今後の政令・省令・出入国在留管理庁の公表情報で確認する必要があります。
1.まず確認したい3つのポイント
“` <div class="tls-point-grid"> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">Point 1</span> <p><strong>法定上限額と実際の手数料は別です。</strong><br>法律上の上限額が上がっても、窓口やオンライン申請で実際に納付する金額は、政令等で別に定められます。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">Point 2</span> <p><strong>JESTAは主に短期滞在の入口管理です。</strong><br>在留期間更新、在留資格変更、永住許可など、日本に住んでいる中長期在留者の手続とは構造が異なります。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">Point 3</span> <p><strong>不安な申請を急ぐべきではありません。</strong><br>手数料が上がる可能性だけを理由に、要件や資料が弱い申請を急ぐと、不許可リスクが高まる可能性があります。</p> </div> </div> “`2.「最大30倍」とはどういう意味か
在留手数料引上げに関する報道では、在留資格変更許可、在留期間更新許可、永住許可などの手数料について、大きな引上げの可能性が取り上げられています。 特に注目されているのは、永住許可の法定上限額です。
ただし、ここでいう「上限額」は、法律上その範囲まで定められるようにする最大額の話です。 実際に窓口やオンライン申請で支払う金額そのものは、政令等によって別途定められます。 そのため、外国人本人や企業は、法定上限額、実際の納付額、施行日を分けて理解する必要があります。
“` <div class="tls-table-wrap"> <table class="tls-table"> <thead> <tr> <th>手続</th> <th>現行の代表的な手数料</th> <th>2026年に報道されている法定上限額の方向性</th> <th>実務上の見方</th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td>在留資格変更許可</td> <td>窓口申請:6,000円<br>オンライン申請:5,500円</td> <td>上限10万円</td> <td>実際の納付額と施行日は、政令等の公表後に確認する必要があります。</td> </tr> <tr> <td>在留期間更新許可</td> <td>窓口申請:6,000円<br>オンライン申請:5,500円</td> <td>上限10万円</td> <td>外国人社員の更新費用を本人負担にするか会社負担にするか、社内ルール整理が必要になる可能性があります。</td> </tr> <tr> <td>永住許可</td> <td>10,000円</td> <td>上限30万円</td> <td>引上げ幅が大きいため、申請時期・要件充足性・不安材料の確認がより重要になります。</td> </tr> </tbody> </table> </div> <p class="tls-note"> ※上記の現行手数料は、2025年4月1日以降に受け付けられた申請に適用されている代表例です。申請前には、必ず出入国在留管理庁の最新手数料表を確認してください。 </p> “`3.JESTAとは何か
JESTAは、査証を必要としない短期滞在者について、日本への渡航前にオンラインで認証を受ける仕組みとして検討されている制度です。 米国のESTAに近い仕組みとして説明されることがあります。
目的は、来日前の段階で一定の情報を確認し、上陸拒否事由や不法滞在リスクを早期に把握すること、また問題のない渡航者の上陸審査を円滑化することにあります。 最終的な制度設計によっては、査証免除国・地域から短期滞在で来日する方が、搭乗前又は入国前にオンライン認証を受ける必要が出てくる可能性があります。
“` <div class="tls-emphasis"> <p> <strong>注意点:</strong> JESTAは、主に観光、短期商用、親族訪問などの短期滞在に関する制度です。 日本で暮らしている中長期在留者の在留期間更新、在留資格変更、永住許可とは、直接の手続構造が異なります。 </p> </div> “`4.外国人本人が注意すべきこと
在留資格の更新、変更、永住許可を予定している方は、単に「手数料が上がる前に急いで申請する」という考え方だけで動くのは危険です。 申請は、要件を満たしていること、説明すべき事情が整理されていること、提出資料が揃っていることが前提です。
“` <div class="tls-check-list"> <ul> <li>現在の在留資格、在留期限、次に必要な手続を確認する。</li> <li>更新・変更・永住の要件を満たしているか確認する。</li> <li>納税、年金、健康保険、扶養、交通違反、転職歴、届出義務などの不安材料を整理する。</li> <li>永住許可を検討している場合は、申請時期と許可可能性を慎重に判断する。</li> <li>報道ベースの金額と、確定した政令上の金額を混同しない。</li> </ul> </div> “`5.企業が注意すべきこと
外国人を雇用する企業にとって、在留手数料の引上げは、採用後の在留維持コストにも関係します。 特に、技術・人文知識・国際業務、特定技能、企業内転勤、高度専門職、経営・管理など、継続的な更新や変更が必要となる外国人材を雇用している企業では、社内ルールの整理が必要になる可能性があります。
“` <div class="tls-check-list"> <ul> <li>在留期間更新や在留資格変更の行政手数料を、本人負担にするのか会社負担にするのか整理する。</li> <li>外国人社員の在留期限を管理し、期限直前の対応を避ける。</li> <li>転職、職務内容変更、配置転換、勤務地変更が在留資格に合っているか確認する。</li> <li>短期商用で海外から来日する取引先・関係者について、JESTA開始後の事前認証確認フローを検討する。</li> <li>社内説明では、「法定上限額」と「実際の手数料額」は別であることを明確にする。</li> </ul> </div> “`6.永住許可を検討している方は特に注意
在留手数料引上げの議論で最も注目されやすいのが、永住許可手数料です。 報道では、永住許可について上限30万円という数字が示されています。 ただし、実際の納付額が直ちにその金額になると確定したわけではありません。
一方で、永住許可は、在留歴、収入、税金、年金、健康保険、素行、扶養、家族関係、入管法上の届出、現在の在留期間、提出資料の整合性などを総合的に確認される手続です。 もし申請内容がまだ弱い場合、手数料引上げを恐れて急いで申請することが、かえって不許可リスクを高める可能性があります。
“` <div class="tls-warning"> <p> <strong>実務上の注意:</strong> 手数料引上げの可能性は申請時期の判断材料になりますが、永住審査の実体要件を軽くするものではありません。 まずは本人資料を確認し、申請できる状態かどうかを見極めることが重要です。 </p> </div> “`7.実務では6つの視点で確認します
入管手続では、制度変更のニュースだけで判断するのではなく、個別案件ごとの事実関係を確認することが重要です。 当事務所では、特に次の視点を重視します。
“` <div class="tls-point-grid"> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">申請人本人</span> <p>在留歴、在留期限、家族状況、納税・社会保険、過去の申請歴など。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">勤務先・受入先</span> <p>会社の実体、雇用契約、職務内容、給与、事業の安定性など。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">提出資料</span> <p>申請書、理由書、証明書類、翻訳文、追加説明資料の整合性など。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">審査傾向</span> <p>制度改正、運用変更、追加資料指示、不許可リスクの傾向など。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">費用負担</span> <p>行政手数料、専門家報酬、翻訳・証明書取得費用、企業負担ルールなど。</p> </div> <div class="tls-point-card"> <span class="tls-label">時期判断</span> <p>急いで出すべきか、資料を整えてから出すべきか、更新時期との関係など。</p> </div> </div> “`8.まとめ
JESTA創設と在留手数料上限引上げを含む制度改正の議論は、日本の出入国管理・在留管理が次の段階に進んでいることを示しています。
もっとも、現時点で最も重要なのは、確定している情報と、まだ確定していない情報を分けて理解することです。 法定上限額の引上げと、実際に支払う手数料額は同じではありません。 実額、施行日、減免措置の範囲などは、今後の政令・省令・出入国在留管理庁の公表情報を確認する必要があります。
外国人本人も企業も、報道だけで慌てるのではなく、在留期限、申請内容、提出資料、費用負担のルールを早めに整理しておくことが大切です。
在留資格変更・更新・永住許可のご相談
トミーズリーガルサービス行政書士事務所では、在留資格変更、在留期間更新、永住許可、家族滞在、就労系在留資格、外国人雇用に関するご相談を承っています。 制度変更のニュースだけでは判断しにくい個別事情について、実務上の観点から整理します。
本記事は、2026年5月時点で公表されている情報をもとにした一般的な解説です。 実際の手数料額、施行日、JESTAの詳細、減免措置の有無は、今後の法律、政令、省令、出入国在留管理庁の公表情報により変更される可能性があります。 申請前には必ず最新の公式情報を確認してください。
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